チェンマイ在住でバイクを複数回購入したことがある筆者が、その経験を踏まえてタイで外国人がバイクを購入する際に必要になる書類、手続き等に関して店で購入する場合と人から売ってもらう個人売買に分けて説明します
ちなみに上の画像はタイで初めて購入したKAWASAKI KSR110です
青空に映える良いバイクでしょ?笑
この記事を最初に書いたのは2017年の筆者の誕生日にチェンマイでバイクを購入したのがきっかけだったんですが、時は経ち2020年、複数のバイクを購入、さらに売った経験からより詳しく追記をしてあります
タイでバイクを購入する際に必要な書類、手続きまとめ
バイク屋で購入する場合と個人売買で購入する場合で必要な書類、手続きが変わってくるので分けて考えます
バイク屋で新車、中古車を購入する際に必要な書類、手続き
お店で購入する場合、基本的に必要な手続きは全部お店がやってくれるので簡単です
以下の2つを用意してバイク屋に行って購入するだけなので普通の買い物と大して変わりません
タイの場合は基本即日納車なので買ったその日に乗って帰れます
筆者が今まで回ったことのある全てのバイク屋(honda、kawasaki、yamahaのディーラー及び、Mae Jo Sunday marketと呼ばれる中古バイク市場)で下の2点のみが必要だと言われたので、基本的にタイのバイク屋でバイクを買う際には以下の2点を求められます
- パスポート
- 居住証明(or ワークパーミット)
ビザの種類に関係なく(ノービザだろうが)この2つさえ揃えることができればバイクの購入は可能です
それぞれ説明します
パスポート
詳しい説明は不要ですね。有効なビザスタンプが押されているパスポートを一応出国カードも挟んだまま持っていきましょう。
居住証明(or ワークパーミット)
- 日本領事館発行の在留届出済証明
- イミグレ発行のResidence Certificate
- ワークパーミット
この3つが居住証明の役割を果たすのでどれか1つ用意してください
タイで仕事をしている人はワークパーミットがあるので楽でしょう
タイで仕事をしていない人の場合は日本領事館発行の在留証明かイミグレ発行のResidence Certificateが必要になります
チェンマイでの居住証明取得情報については以下の記事を参考にしてください
居住証明を発行するまでの間にお気に入りのバイクが他の人に取られたら嫌だと言う人はデポジットを納入すればキープしてくれるバイク屋が多いので聞いてみましょう
大抵1000Bとか入れておけばキープしてくれます
※ノービザでの居住証明取得
何らかのビザを持ってタイに入国している人は、日本領事館やイミグレで居住証明が簡単に取得できるんですが、ノービザの場合は取得できない場合もあるようです
2019年以降ノービザで問題なく居住証明の取得が可能なことがわかっているのはパタヤのジョムティエンとチェンマイの空港近くにあるイミグレーションです
チェンマイのイミグレでノービザでResidence Certificateを取得したい方は上で紹介した記事を参考にしてください
ちなみに以前パタヤのツアー会社に頼んで1000BくらいでResidence Certificateを取ってきてもらいましたが、ツアー会社にパスポートを持って行っただけで賃貸契約書もホテルのバウチャーも出さずに取得できてました笑(今もできるかは知りません)
住んでる場所の情報を一切出さずにもらえる居住証明って果たして一体何の価値があるんですかね
いや
これがあればバイクが買えるんです
次に個人売買でバイクを買う場合に必要な書類、手続きを解説します
タイで個人売買で中古バイクを購入する際に必要な書類、手続き
※必要書類が突然変更になったり都市によって異なる可能性もあるので、実際にbuyerとsellerで何が必要なのか、最新情報は必ず陸運局にて確認をしてください
バイクに限らずタイでは個人売買が非常に盛んです
かなり安く良いバイクを手に入れることができる可能性が高いので自信がある人は挑戦してみて下さい
タイ国内で個人売買でバイク(バイクに限らないけど)を買う場合、FACEBOOKのグループが最も活発です
FACEBOOKで自分が住んでいる地域の個人売買等のグループに入って探してみましょう
ただし、個人売買なので、安く良いバイクを手に入れることができる可能性がある反面、高くゴミを掴まされるリスクもあります
壊れるだけなら良いですがちょっとした不具合が死に直結しかねない乗り物なのでバイクに詳しくない初心者にはあまりおすすめしません
こちらはバイク屋で購入した場合に店の人がやってくれる手続きを全て自分でやる必要があり、少し面倒です
お金を払ってバイクを渡せばハイ終わり…ってことにはなりません
バイクの名義を旧所有者から新しい所有者であるあなたに移す必要があります
この名義変更に必要な書類を手続きについて説明します
まず上で説明したバイク屋で購入する場合に必要なパスポートと居住証明は共通で必要になるので必ず確認をお願いします
あなた(以下buyer)が用意するものとバイクを売ってくれる相手(以下seller)が用意するものに分けてまとめると以下のようになります
buyerが用意するもの
- パスポート(※)
- パスポートの顔写真とビザのページのコピー(パスポートと同じサインをする)(※)
- 居住証明(※)
sellerが用意するもの
- パスポート(sellerが名義変更に同行できる場合、委任状は不要ですがパスポートを持ってきてもらう必要があります)
- パスポートの顔写真とビザのページのコピー(パスポートと同じサインをしてもらう)(※)
- 居住証明(※)
- 名義変更申請書(※)(陸運局に同行できるなら事前に用意する必要はない)
- 委任状(sellerが名義変更に同行できない場合、これを記入してもらう必要があります)
(※)が付いているものは必須です
sellerの居住証明に関しては2019年冬までは不要の都市もあったんですが、最近はバンコク、チェンマイをはじめとしてほとんどの都市で必要になってます(各都市の陸運局に確認してください)
sellerが名義変更に同行できない場合は、用意してもらった書類を全てbuyerに渡してbuyerがその書類を陸運局へ持っていって名義変更手続きをすることになります
店で買う場合で説明した書類以外で必要なことを解説していきます
パスポートの顔写真とビザのページのコピー
普段イミグレでビザの手続きをする時と同様、パスポートの顔写真とビザのページのコピーを取り、各ページにパスポートに書いてあるサインと同じサインを黒か青のボールペンでします(タイの公的文書は青のボールペンの方が良いです)
これはSellerとBuyerどちらも必要です
名義変更申請書と委任状
左側が名義変更申請書で、右側が委任状です
名義変更申請書はもちろん必須です
委任状はsellerが陸運局の名義変更に立ち会えない場合にこれを記入して渡して貰えばbuyerだけで名義変更が可能です
基本的にはsellerが陸運局にこの2つの書類を取りに行って、全て必要な部分を記入してからbuyerに渡すか、名義変更に同行してもらえるなら一緒に陸運局へ行き、そこで申請書をもらって記入するかどちらかになります
sellerがどうしても名義変更に同行できない場合は、名義変更申請書と委任状の2つを完璧に記入して渡してもらう必要があるのでこの場合購入前にsellerに『paper work(必要な書類の準備、記入)は全て完了しているか』をしっかりと確認しましょう
特に重要なのはサインです
極論sellerが名前とサインさえしっかりと書いてくれればあとの住所やら国籍やらは後でどうにでもなりますが、サインが抜けていると受け付けてくれません
2つの書類をしっかりとsellerに書いてもらえば、名義変更に同行してもらう必要はないですが、個人的には万一の不備に備えて一緒に陸運局へ行くことをおすすめします
一緒に陸運局に行くことができれば仮に事前に名義変更申請書が準備できなくても陸運局の受付で必要書類を貰えるし書き方も教えてくれます
同行してもらえる場合、委任状は不要ですがsellerにオリジナルのパスポートを持ってきてもらう必要があります
名義変更手続きの流れ
都市によって若干違うと思いますがここではチェンマイ陸運局での流れを説明します
まずは必要書類を全て持ってバイクの名義変更業務をやっている陸運局のオフィスへ行きます
ちなみにチェンマイ周辺には陸運局が2つありますが、バイクの名義を変更するオフィスはこちらです
ホリデーインチェンマイホテルの近くです
ハンドンの方ではないので注意しましょう
この名義変更にsellerが同行できない場合は、sellerが用意すべき書類を全て渡してもらう必要があります
当然名義変更申請書、委任状のsellerの記入必須部分は完璧に記入してから渡してもらいましょう
同行可能な場合は委任状の記入が不要になりますが、パスポートを持ってきてもらう必要があります
また、同行可能な場合は名義変更申請書に関してはわからない部分があっても大丈夫です(というか基本名前とサインだけ書いとけば後は全部陸運局の人が書いてくれたりします笑)
都市によって流れが若干異なる可能性もありますが大まかに
- 受付で『名義の変更がしたい』と言って書類のチェックをしてもらう
- 書類のチェックをしてもらったらバイクのインスペクション(簡単な検査)をしてもらう
- 検査をしてもらったら書類を渡されるのでそれを持って受付に行く
- 番号札を渡されるので、呼ばれたらカウンターで書類を渡して名義変更手数料(2020年の時点で430B)を支払う
- グリーンブック(車両登録証)に名義を記載して後日渡してくれる、そのタイミングで税金を支払う
この手順で行われます
私の場合買ったバイクは全部1年以内に売ってるし毎回めちゃくちゃ綺麗だからかインスペクションする人がめっちゃ適当にやってて20秒くらいで検査終了してます笑
めちゃくちゃ混んでれば話は別ですが、イミグレでのビザ手続きと比べればそんなに大した時間かからないのでなるべくsellerに同行してもらいたいですね
タイでバイクを購入後に受け取る書類等
タイでバイクを購入した場合に受け取る必要がある書類について解説します
ちなみに書類だけじゃなくて、店でバイクを買った場合、簡単なヘルメットくらいなら無料でくれる可能性が高いので聞いてみると良いでしょう(ノーヘルで乗って帰る最中に警察に捕まって罰金とかになったら嫌ですからね)
①自賠責の保険証
これは店で買った場合バイク購入時にすぐもらえることもあるし、1週間くらいかかることもあります
個人売買の場合はsellerから直接受け取ります
個人売買の場合は期限に気をつけてください
②グリーンブック
写真の上にある緑色のやつです
車輛登録書です
これは店で買った場合バイク購入後1ヶ月〜45日後くらいに連絡がくると思うので取りに行ってください
個人売買の場合、陸運局で名義変更手続きをしてから数日後に取りに来るように言われます
③税金支払い済みの証明
これもグリーンブックと一緒にもらえます
上の写真でグリーンブックの下にあるステッカーです
受け取ったら見えやすい場所に貼りつけておく必要があるらしいんですが、ダサいのでナンバープレートの横に透明な筒みたいなのをつけてその中に入れてる人が多いです
その辺に売ってます
④ナンバープレート
びっくりするかもしれませんが、これもグリーンブックと同時にもらえます
つまり、約1ヶ月ちょい無ナンバーで走ることになります
日本で無ナンバーで走ってたら恐らく普段はやる気を見せない警察も警察の威信にかけて絶対逮捕するレベルの気合でパトカー何台も投入して追尾してくると思いますが
タイでは普通です
一応バイク屋の方から、『検問で止められてチェックされた時にこれを見せて』と証明書のようなものをもらいますので、バイクに乗る時はいつも携帯しておきましょう
無ナンバーの状態で登録地域外へバイクで遊びに行くことについて、バイク屋、現地の友達に聞いたところ、基本的には問題ないと思うがトラブルが起きる可能性がないわけではないので、無ナンバーで他県に遊びに行くのはやめた方が良いかもしれないとのことでした。ただ、タイ在住の外国人コミュニティ内の大多数の見解としては『例え無ナンバーで登録地域外に行くことに関して何らかのルールで制限がかかっていたとしても検問で大きなバイクが止められることは珍しく、さらに止められたとしてもバイク屋から受け取った検問用の証明書を見せればほぼ問題ない。仮に何か問題があったとしても数百バーツ払うだけだから気にする必要はない。』という意見が多数派です。何とも言えないので最終的には自分で責任で判断してください。
ナンバープレート付けに行く前に洗車してもらった(●´^`●)
以上!
タイでバイクを購入する際に必要な書類、手続きまとめでした!
タイでは中古のバイクも相当な高値で売れる、というかあまり購入価格から下がらないので、1年くらい滞在する人は新車を買って、タイを去る時に売るようにした方がレンタルより安くつくことも多いかと思います
買ったバイクをタイで売る方法についてはこちらの記事を参考にしてください
それではまた!ポップガンマイ!(●´^`●)