タイ関連の話になると必ず出てくる片道航空券でのタイ入国について、ネット上では毎週、下手すると隔日レベルで巻き起こるこの議論に対して、筆者の独断と偏見にて勝手に終止符を打とうと思います。
片道航空券でのタイ入国はそもそも何が問題なのか?
タイに片道航空券で入国する場合に生じる問題点と実際はどうなっているのかについて説明していきます。
問題の概要を掴んで頂ければと思います。
タイへノービザ入国する際にはタイから出国する航空券が必要だというルール
まず第一にこの議論の勃発点は界隈で以前より語り継がれているこのルールです。
読んで字のごとくこのルールはタイにノービザで入国する人に対するモノなので、今現在この記事を見ているあなたが何らかのビザを持っている状態で片道入国について悩んでいる場合は悩む必要一切なしです。
悩みは解決終了です。(お暇があればタイ関連の他の記事でも見ていってください)
ノービザでのタイ片道入国に悩んでいる方は続きをどうぞ。
このルールはタイ側、つまり入国管理局側の問題です。
観光客に不法滞在、不法就労をされたくないので
と言ってるわけですが、このルールが強制なのかどうか曖昧な状態がずっと続いているのが議論の発端です。
このルールを頭に入れた上で次に進みましょう。
イミグレーションで出国用航空券を確認されることはほとんどない
筆者は直近数年間だけでも(というか去年だけでも)数えきれないくらいタイへの出入国を繰り返していますがイミグレで帰りの航空券、出国用の航空券を確認されたことは一度もありません。
よってタイに到着した際にタイ出国用の航空券を持っていようが持っていまいがあまり関係ないことが【ほとんど】です。
イミグレの担当官は基本的にパスポートのチェックしかしません。
ただし、後で説明をしますが、最近はタイのイミグレも割と厳しめになってきているのは事実なので、入国時にはできる限り攻撃する隙を与えないように万全の態勢を整えて臨んだ方が良いです。
出国用の航空券を確認するのは航空会社のチェックインカウンター
航空会社によっては搭乗口での確認になることもありますが、片道航空券でのタイ入国で問題が発生する可能性が高いのは航空会社のチェックインカウンターです。
つまり羽田からバンコクへ飛ぶ人は、羽田の航空会社のチェックインカウンターで復路の航空券、或いはタイ以外の国へ飛ぶ航空券を持っているか聞かれます。
チェックインカウンターのスタッフは、チェックインする人が往復でチケットを買っているか片道でチケットを買っているかはすぐにわかりますので、往復でチケットを買っていない人には基本的に確認が入ります。
筆者の経験から言って、最近はどこの国を出発する場合でもタイ行きの便のチェックインカウンターでは出国用航空券の確認をされることが多いです。(されないことももちろんありますが)
直近ではJAL、ANA、タイ国際航空、エアアジア、ベトナム航空あたりで確認されました。
飛行機の搭乗を拒否される可能性があるという噂
実はネットで騒がれているほど搭乗を拒否されるケースは多くないんですが(というか実際に拒否された人は筆者の周りにはいません)、タイのイミグレで出国用の航空券を持っていないことを理由に入国拒否された場合、乗せてきた航空会社が責任を持って日本に送り返す必要があるため、航空会社は出国用航空券を持っていない人を乗せたがらない傾向にあります。
出国用の航空券だけじゃなく、タイから出国するための何らかの手段(バスでも鉄道でも)の予約書でも問題ないはずですが、普通タイから出国するためのバスやら鉄道を日本で既に手配している人は少数派でしょう。
チェックインカウンターで航空券のチェックをされて示せない場合、具体的に計画を説明すればOKだったり、その場でタイを出国する手段を手配するように言われたり対応はいろいろです。
以上が片道航空券でノービザでタイに入国する際の問題点となります。
以下具体的な解決方法を書いていきます。
ノービザ&片道航空券でのタイ入国に関する問題の具体的な解決策
個人的には常に安全圏を確保した守りの行動をおすすめしています。
武勇伝のネタを作りたい人以外は揉めて良いことなんて何1つもありませんから。
そう言った観点から具体的な解決策をまとめました。
最新情報や最新の体験記をネットで探すのは時間の無駄
知恵袋や、ブログ、ツイッター等で最新の体験記を探すのはやめましょう。
マジで時間の無駄です。
大抵は自称タイに詳しい人が
等と語り出し
と反対意見が出てきて何も解決せず終わります。
航空券のチェック状況はタイミングによってコロコロ変わります。
例え1週間前にチケット確認がなかったという体験記がネット上で見つかったとしてもあなたが行く時にも同じ状況かどうかは全くわからないためほんの気休め程度にしかなりません。(というか実際何も解決していません)
ネットでの体験談収集に何時間も費やすくらいならその時間、街中でティッシュでも配ってお金を稼いでいた方がよっぽど有意義な時間になります。
そもそも1-2ヶ月以内の短期観光なら出国用の航空券は用意すべき
1-2ヶ月以内の短期の観光の場合、具体的なプランは別にしてもスタート地点とゴール地点くらいは決めていきましょう。
出国用の航空券を用意しないメリットがどこにもないです。
世界一周や東南アジア一周等、タイ以外の国を含めた長期旅行を計画の方はタイの次どこに行くかくらいは決めて、その目的地に向けた航空券を購入しておきましょう。
日本からの往復を考えている場合下手にLCCを片道ずつ買うよりフルサービスキャリアで往復で航空券を買った方が安くなることすらあります。(もちろんタイミングによりますが)
実際のところ、世の中にいるノービザ片道航空券で悩んでいる人の半分はこれで解決します。
という声が聞こえてきそうですが、普通に考えて1-2ヶ月程度の観光で最終日のゴール地点を決めたくらいで旅の自由度は大して下がらないですし、この程度の規模の短期観光だとスタートとゴールくらいは決めておいた方が旅の最中のスケジュール作成もやりやすいと思います。
隣国へ陸路で出国したい人向けに考えられる対策
例えばタイ入国後に隣国のマレーシア、ラオス、ミャンマーあたりに陸路で向かう予定の人も多いと思います。
その場合、チェックイン時にその計画を話せばすんなりOKしてもらえるケースも多いです。(というか筆者の周りで搭乗拒否された人はいません)
もちろんチケットを用意していた方が安心できると思うので考えられる対策を説明します。
バスや鉄道でタイを出国するチケットを購入する
例えば
タイ→マレーシアの国際鉄道orバス
のチケットを事前にオンラインで予約しておけば、これがタイ出国チケットになるのでタイ出国意思を確実に示すことができます。(実際これでみんなこれでOK貰ってます)
タイの鉄道予約はタイ国鉄のチケット発券用サイトから
タイのバス予約は12GOあたりが使いやすいです。
隣国から日本へ帰国するチケットor隣国を出国するチケットを購入する
例えば
- 東京→バンコク(タイ)
- クアラルンプール(マレーシア)→東京
のようにタイ出国用の航空券ではないけど、実質日本からASEANへの往復航空券を購入していれば、タイを出国する旅行プランの説明として説得力が出てきます。
止むを得ない場合は出国用の一番安い航空券を買う
何らかの事情があり、タイ入国後の計画が全くわからない人は一番安い航空券を買って捨てるのが最も頭を使う必要がない簡単かつ安全な方法です。(てか別に捨てずに乗れば良いと思うけど)
2000円〜3000円前後でタイからタイ以外の国へと飛ぶ国際線の航空券を購入することができるので、これを買ってチェックインカウンターで見せるのが最も簡単かつ確実です。
ルールは
ノービザでタイに入国する場合はタイから出国する航空券を所持していること
なので、タイから出国する航空券であれば、どこの都市発だろうが、どこ行きの航空券だろうが問題ないし、買った航空券を使おうが捨てようが関係ありません。
最も安い日の最も安い区間の航空券を購入してください。
安くなる傾向があるのは
- プーケット→シンガポール
- プーケット→ペナン
- クラビ→シンガポール
- バンコク→シンガポール
- バンコク→ヤンゴン
- ハートヤイ→クアラルンプール
とかまぁこの辺が安いです。
つまりこういうやつです
キャンセル無料の正規航空券を買ってキャンセルする方法もある
個人的に初心者にはあまりおすすめしませんが各航空会社が出してるキャンセル、予約変更無料の正規料金の航空券を買って、タイに入国後キャンセルして全額返金してもらうという手段もあります。
例えばJALのエコノミー正規料金でバンコク→東京の片道航空券を購入するとだいたい50000B(175000円)ちょっとですが一旦これを購入し、タイに入国後、キャンセルして支払ったお金を全額返してもらうという方法です。
おすすめしない理由は
- 一時的に20万円近く支払う必要があり、返金まで時間がかかる
- 購入前に払い戻しの条件をしっかりと確認する必要がある
- 返金手続きにトラブルが生じるリスク
この3点ですね。
航空券の購入、変更、キャンセル手続きに慣れている方でしたら全く問題ない程度の理由ですが、おそらくこの記事にたどり着いた人の多くはこういったことに慣れていないと思うので、余計な手間やリスク、不安を抱えるくらいなら3000円で捨てチケットを買う方が安全かと思います。(何度も言うけど、それを捨てずに乗って旅を続ければ良いんですよ笑)
無駄な出費を抑えたいなら当日チェックインカウンターで判断する
チェックインカウンターでのチケットチェックをクリアできればタイへのノービザ片道航空券での入国は99%は成功したも同然です。
なので、陸路での出国を考えている人やタイ入国後のプランがどうしても立てられない事情がある人はタイへの便に乗る当日にチェックインカウンターで判断すると良いでしょう。
当日チェックインカウンターに突撃し、チケットチェックがなければ無駄な捨てチケットを買う必要がなく、めでたくこの問題は解決です。(出発国によっては、ごく稀に搭乗口でチェックされますが笑)
もし復路のチケット、第三国への出国チケットの提示を求められた場合、陸路でマレーシアやラオス、カンボジアへ行く等の説明をし、納得してくれたらこの問題は解決です。
多くの場合は陸路での出国プランを説明すれば解決する気がしますが、それでも納得してくれず出国用チケットがないと飛行機に乗せられないと言われた場合に備えて、上で説明したタイから出国する最も安い区間の最も安い日の捨てチケットor陸路でタイを出国する鉄道、バスのチケットを事前に予め調べておき、その場で購入すればOKです。
(常連向け)万全の態勢を整えるなら出国用チケットは買っておいた方が良い
年に数ヶ月間タイに滞在する程度の普通の旅行者には関係ないですが、ノービザで滞在できるギリギリを攻めていたり、ノービザと観光ビザを繰り返し、タイに何年も長期滞在しているような人はタイ入国時に捨てチケットを用意しておいた方が良いです。
既に上で説明した通り、普通の旅行客はチェックインカウンターさえ切り抜ければタイ到着時のイミグレに関しては何のチェックもなく通れます。
ただし、イミグレで取り調べが発生するレベルでタイに長期滞在している人に関しては相手に付け入る隙をなるべく与えないようにした方が良いです。
日本人でくらっている人が少ないからか、日本語ベースでの体験記は見かけませんが、タイのイミグレは最近とてつもない必殺技を二種類用意しています笑
1つ目は『タイに滞在するためのお金を持っていません』という内容、2つ目は『出国用の航空券を持っていません』という内容の書類です。
入国拒否したい人間がいる場合、この2種類のどちらかの書類に内容を説明せずサインさせ、そのまま送り返すという力技を放つケースが最近チラホラ確認されています。
ちなみに筆者の知人がつい先日、スワンナプーム空港でEDビザを持っているにも関わらず所持金不足の書類に内容説明なしでサインさせられそのままアムステルダムに送り返されました。(既に陸路にて再挑戦して無事入国完了済みです笑)
できる限り相手に隙を与えないようにするため、イミグレで何らかのトラブルが発生する可能性のある人は、出国用航空券と十分なお金を持っていた方が安全です。
何度も言いますが、この項については通常の観光客はイミグレでチェックされることはほとんどないので関係ありません。
ノービザ&片道航空券でのタイ入国まとめ
- 出国用航空券のチェックをするのは多くの場合タイのイミグレじゃなくて、日本(タイ国外)の空港のチェックインカウンターか搭乗口
- チェックインカウンターや搭乗口で出国用航空券のチェックをするかどうかはその状況によっていつも異なるから最新情報や体験記を探しても参考にならないし時間の無駄
- 出国用航空券のチェックがあった場合も、航空券なしで搭乗できるかどうかはその時々によって違う
- タイ国内1-2ヶ月以下の短期旅行では予め出国予定を決めて出国用航空券を用意するべき
- 出国チケットは空路だけじゃなく、鉄道はバスでも問題ないことが多い
- 陸路で出国予定の場合、その計画をチェックインカウンターで説明すれば問題なく乗れることも多い
- どうしても無理な場合タイから周辺国へ飛ぶ安いチケットを買って捨てれば良い
- 正規航空券を買ってキャンセルすることも可能だが、自信のない人はやめた方が良い
- 長期滞在者でイミグレで止められる可能性がある人は出国用航空券を持っていった方が有利に立ち回れる可能性がある
以上!タイに片道航空券で入国できるかどうかの議論に対する回答を書いてみました!
最大3000円も出せば解決するような簡単な問題なので、この程度の話はさっさと解決して、充実した旅行、滞在にするための計画を立てる方に時間と労力を使いましょう!
今回の記事はタイにノービザ入国する人向けに書きましたが、滞在日数別のタイのビザ選択に関してはこちらの記事を参考にしてください
タイ滞在中の海外旅行保険代、医療費を完全無料にする裏技については以下の記事を参考にしてください。
海外旅行をするような人だと既に持ってる人が多いと思いますが、入会費、年会費無料のマルイのエポスカードを持って日本を出国すると90日間自動的に海外旅行保険が付帯します。
キャッシュレス(保険会社が直接病院に支払う)に対応しているので現地で病気や怪我等のトラブルがあっても病院で1円も支払うことなく病院で診てもらったり、入院することができ非常に便利です。
近年高騰し続けてる海外旅行保険代を0円に抑えて、現地のホテルや美味しいご飯代に回しましょう!
それではまた!ポップガンマイ!
ps
カラーコピーできるお店を探してるなう
2019/06/25ドンムアンから入国の際、係官が後方待機している係官を呼び、話した後、私は後方係官の待機場所へ呼ばれ、話、手続きを済ませて入国しました、もし、詳細がご必要、役立つのであれば、お話し致します
チムチュムさんコメントありがとうございます。最近ログインしていなかったため返信が遅れてしまいすいません。タイ入国時のトラブル情報に関しては必要としている人が少なくないと思いますので、教えて頂ければ本文の方で紹介するか、こちらのコメント欄に情報があることを本文に追記致しますので、もしお時間あれば教えて頂けるとありがたいです。