今回はタイ移住、ロングステイ、旅行におすすめの医療保険、海外旅行保険をタイ在住者が滞在日数別にまとめてみました
2022年10月現在、タイ入国条件に海外旅行保険は必須ではなくなり、普段通りの出入国ができるようになりました(それどころかノービザで45日間滞在できたり、出入国カードがなくなってます)
それ以前は長らくタイ入国には滞在期間全てをカバーする海外旅行保険が必要で、特に出入国の度に1年間の滞在期間が与えられるタイランドエリート会員にとっては地味にネックだったんですよね
よって今回はタイ入国のための保険ではなく、平常時と同じくタイ移住、ロングステイ、旅行を安心して楽しむためにおすすめの海外旅行保険、医療保険を紹介します
ちなみに筆者は以下の方法を全て経験済みです
※記事内で紹介してる保険料は30代の検索結果を前提に書いています
保険によっては、20代だともっと安くなったり、50代だともっと高くなりすることも多いので、保険料の比較に関しては目安程度に考えてください
タイ移住、ロングステイ、旅行におすすめの医療保険、海外旅行保険
この記事では、滞在日数別に以下の方法を紹介しています
タイ滞在日数が90日以下の場合
- クレジットカードに自動付帯の海外旅行保険一択
タイ滞在日数が90日を超える場合
- クレジットカードに自動付帯の海外旅行保険を90日おきに延命
- 日本の保険会社の海外旅行保険
- フランスの保険会社のACS Grobe Traveller←裏技あり
- タイ現地の保険会社アリアンツアユタヤの医療保険
タイ滞在が90日以下ならクレジットカード自動付帯の海外旅行保険一択
良いところ
- 無料で海外旅行保険を使える
- キャッシュレス対応なので病院でお金を払う必要がない
- クレジットカードを持って出国するだけで良い
- 日本の保険会社が対応するので安心できる
- 海外旅行保険をどうしようか悩む時間を使わなくて良い
- 医療費以外に携行品損害等の保険がついている
- 目的地を事前に設定する必要がない(何カ国行っても自動で保険が有効)
少し残念なところ
- 出国から90日までしかカバーされない
- 補償額がやや低めなので、医療費の高い国の場合は若干不安も残る
まず最初に紹介するのは無料で発行できて、維持費も無料で、持ち歩くだけで海外旅行保険が90日間無料で自動付帯するクレジットカードを使う方法です
海外旅行保険付きクレジットカードには自動付帯(持っているだけで自動で海外旅行保険が付く)と利用付帯(旅行に関わる一部を決済することで海外旅行保険が付く)があるので注意する必要があります
これならトータルコスト0円で日本の海外旅行保険に加入することができます
海外旅行保険自動付帯で入会費、維持費無料のカードで最もおすすめなのはエポスカードです(というかこれ以外に選択肢は考えられません)
海外旅行によく行くような人だと既に持っている人が多いと思いますし、海外旅行に行かない人でも審査が厳しくないカードなので持ってる人が多いと思うので、まず自分の財布の中にこのカードが入ってるかどうかを確認してください
持ってる人でタイ滞在日数が90日以下の場合は海外旅行保険の問題は解決したと思って良いです
エポスカードを持って海外旅行に行くだけで出国から90日間は病気270万円、怪我200万円、その他携行品損害等が補償され、キャッシュレスにも対応しているので、タイ現地の病院では1バーツも支払う必要はありません
まだ持ってない人や、持ってる人でもエポスカードに自動付帯する海外旅行保険について詳しく知りたい人は以下の記事を参考にしてください
エポスカードに自動付帯する保険の内容、クレジットカード付帯の保険で本当に十分なのか、実際に筆者が保険を使った時の体験談等をまとめてあります
タイ滞在が90日を超える場合の海外旅行保険のおすすめは大きく分けて4つ
次に滞在期間が90日を超える場合についてまとめます
海外旅行保険自動付帯のクレジットカードを使って90日おきに帰国する
良いところ
- 海外旅行保険自体は無料
- 既に紹介した通り入院も通院もキャッシュレス
- コスパは良い気がする
- 定期的に日本に帰国するきっかけができる
悪いところ
- 90日おきに日本に帰国する必要がある
- 半年以上滞在予定で出入国回数が増えるとコスパが悪化する可能性もある
上で紹介したエポスカードを使って、出国から90日間有効な保険を使った後に日本へ一度帰国し、タイへ再入国することでさらに90日間保険が有効になる方法です
90日おきに日本へ帰国する必要がありますが実際のとこ割とアリです
例えば日本の海外旅行保険を半年(180日)契約すると安いものでも10万円前後、高いものだと普通に20万円を超えます(30代の場合)
10年前と比べて倍くらいになってない?w
今現在(検索結果は2022年11月)バンコクと東京の往復航空券を検索すると直行便でだいたい6万円くらいです
エアアジアのエコノミーで6万円は2020年以前と比べるとかなり高く感じると思いますが、それでも現在の航空券が高い状態ですら6万円のコストで半年間(180日)日本の海外旅行保険でカバーされてる状態を維持することができ、これは日本の海外旅行保険を半年間(180日)契約した場合と比べて4万円前後安いです(30代を前提に計算しているので、高齢者で保険料が高い人の場合さらに差が出ます)
そして今後航空券代が元に戻れば(戻るか知りませんが)さらにお得になります
ただし、1年とか滞在する人は出入国の回数、タイミングによってはコスパが悪化する可能性があるのでそこは各自計算してみてください
フットワークの軽いロングステイヤー、ノマドワーカー、元々頻繁に帰国する人には特におすすめですね
エポスカードについての詳細は上で貼ったのと同じこの記事を参考にしてください
※複数枚のクレジットカードを使った日数延命について
裏技というか、かなりグレーな方法ですが、自動付帯の海外旅行保険がついたクレジットカードで90日間過ごして、その90日の期限が来る前に利用付帯の海外旅行保険がついた別のクレジットカードで旅行代の一部を支払うことで、支払ったとこから90日間の海外旅行保険が発動して合計180日まで無料で海外旅行保険を使い倒すと言う方法をたまに聞きます
個人的にはやめたほうが良いと思います
利用付帯のクレジットカードは海外旅行保険が付帯するための条件が細かく決められていたり、そもそも出国後90日以降に海外旅行保険の発動ができないクレジットカードもあるので、それぞれのカードについて全ての条件を完璧に理解してないと、90日後の利用付帯の海外旅行保険発動に失敗する恐れがあります
海外旅行保険というのは消火器みたいなもので、使うことは滅多にないけど、いざという時に使えないと死活問題なので、ちゃんと機能してるのか不明瞭な状態で過ごすのはよくないです
おすすめしませんが、もしこの方法での日数延命を考えている場合は利用予定のクレジットカードの海外旅行保険の利用付帯発動条件をしっかりと確認して絶対に発動失敗しないように入念な下調べをするべきです
日本の海外旅行保険
良いところ
- 補償内容は上で紹介したクレジットカードの自動付帯保険の完全上位互換
- 当たり前だけど入院も通院もキャッシュレス
- 今回紹介するあらゆる方法の中で一番安心できる
少し残念なところ
- ぶっちぎりで高い
- 高齢者の場合はさらに高い
- 目的地を複数エリアに設定できない会社がある
一番安心できる方法ですが、一番コストが高くなります
補償内容はクレジットカード自動付帯の保険よりも良く、病気の際の治療費が1000万円以上補償されてるプランがほとんどです
コスト面では比較的安いプランを出してる会社の長期海外旅行保険を軽く検索してみたところ年齢によって違いがありますが、30代だと半年で10万円前後、1年間で20万円前後です
これは次で紹介する日本以外の会社の海外旅行保険、医療保険を使う場合と比べてかなり高いです
それと気をつけたいのはプランによっては目的地を複数カ国に設定できないことがあります
そのような保険の場合、例えばタイ滞在中にイタリアに1週間遊び行ったりしたら、イタリアでは保険が効いてない状態になるので事前に条件を確認する必要があります
日本の長期海外旅行保険に関してはググれば比較サイトが腐るほど出てくるのでそちらを参考にしてみてください
比較的安めなのは東京海上日動とt@bihoあたりかなぁとは思います
フランスの海外旅行保険=ACS Grobe Traveller→元々安いけどさらに激安にする裏技あり
良いところ
- とにかく安い
- アジア全域、ヨーロッパ全域、地球全域等、目的地を広めに設定できる
- 入院の場合はキャッシュレスに対応している
少し残念なところ
- 日本でもタイでもない、全く関係ない第三国の保険なので、トラブルがあったときの対応に不安がある
- 通院の場合はキャッシュレスに対応してない
- 当然(一部を除いて)日本語には対応していない
- 安いけど、年齢が上がると保険料も上がる
次に海外(タイ以外)の会社の海外旅行保険に入る方法を紹介します
有名なのはフランスのACS Globe Travellerで今回紹介する全ての方法で最安の方法ですが、この項目の後半で元々安いこの保険をさらに安く利用する裏技的なものも解説します
2022年7月以前のタイ入国時に滞在期間をカバーする海外旅行保険が要求されてた時期は割とタイ入国界隈で流行ってたのでお世話になった人も多いんじゃないかと思うし、ワーホリで海外旅行保険を節約したい人なんかも使ってる人が多い気がします
この保険の特徴はとにかく安い!
適当に日本出発でアジアエリアへの旅行を1年間カバーしてくれる保険を検索してみたところ、150000ユーロ(本日のレートで2180万円くらい)まで補償してくれる保険が540ユーロ(78000円)で購入可能です(30代の場合)
アジアエリアというのは以下の国々
旅行で行きそうなアジアの国はだいたい網羅してますね
これにヨーロッパを追加して、アジア、ヨーロッパを1年間カバーする保険で検索をしても780ユーロ(113500円)とリーズナブルです
以下は筆者が実際に契約した際に送られてきた保険証です(重要なのは赤で囲まれた医療費)
ここまで書いた内容だけでもACS Grobe Travellerが安いことは理解してもらえたと思いますが、この保険には以下の仕様があるため保険料をさらに安くすることができます
この保険は日本を出国した後でも契約できます
これは契約ページの注意書きですが【出発後に契約する場合、8日間の免責期間がある】と書かれています
よって、例えば1年間タイに連続で滞在し続けようと思った場合、最初の90日間(82日間)は上で紹介したエポスカードを持って日本を出国し、90日の期限が切れる8日以上前にACS Grobe Travellerを9ヶ月間だけ契約すれば合計12ヶ月間分の海外旅行保険に加入することができます
ACS Grobe Travellerを12ヶ月間契約した場合の保険料は上に書いた通り540ユーロ(78000円)ですが、9ヶ月だと425ユーロ(62000円)なのでさらに保険料を節約することができてお得です
ここまでACS Grobe Travellerのメリットだけをあげましたが、もちろん欠点もいくつかあります
まず第一にこれはフランスの保険なので、日本語には当然対応していません
そして第二に入院の場合は事前連絡することで病院に直接支払いをして貰えますが、通院の場合は一旦立て替えて後でフランスの保険会社へ必要書類を送付する必要があります
つまり、この保険を適用する際はいずれの場合でもタイでもない日本でもない、全然関係ない遠く離れたフランスの保険会社とのやり取りが必要になると言うことです
通院時にキャッシュレス対応してないので一旦立て替えが必要なのと、病気で弱ってる時に保険会社の拠点がタイになく、そして母国の日本にもないというのは少しストレスになる可能性があります
ただ、安いことだけは確かなので、保険代を低コストに抑えたいと言う人は選択肢としてはナシじゃないと思います
ちなみに日本語対応でACSの保険を紹介している代理店もありますが、そちらが紹介している保険は今回紹介したACS Grobe Travellerより高いので、日本語対応で安く済ませたい場合は次で紹介するタイ現地の保険の方をおすすめします
タイ現地の医療保険=アリアンツアユタヤ(日本語案内アリ)
良いところ
- 比較的安い
- 日本語案内対応
- 通院、入院両方でキャッシュレス対応(カードが貰えるので見せるだけ)
- タイ、日本以外(上で紹介したフランスとか)の海外旅行保険に入るよりは、タイ国内の保険の方が安心できる
少し残念なところ
- 安いけど年齢が上がると保険料も上がる
- タイの会社で多分契約時にタイ国内にいる必要がある
- 免責期間
タイにはAXA、Pacific Cross等有名な保険会社がいくつかありますが、今回は日本語で案内してもらえて、通院入院両方キャッシュレスに対応しているアリアンツアユタヤを紹介します
筆者も現在この保険に加入中です
アリアンツアユタヤは日本語を話せる案内窓口が存在して、以下のようにプラン説明の資料も日本語になっているので、言葉に不安がある方には心強いと思います
以下は30代男性の場合の保険料で、8000000バーツ(本日のレートで3100万円前後)まで補償してくれるプランが28000バーツ(本日のレートで108000円)からあります(20代の場合もっと安いですが、40代以降はもっと高くなるのと、女性の方が保険料は高めに設定されているようです)
3つのプランを提示されましたが、検討の際の重要項目は限度額のある入院時の部屋代と、外来で通院する際の補償額ですかね
筆者は現在チェンマイに住んでいるので、仮に病気になった場合に行く可能性のあるチェンマイラム病院やシーパット病院あたりの部屋代がどれくらいするのかを調べたところ、概ね3000バーツ以下だったのと、外来通院の補償は1000バーツと2000バーツで分かれてますが、医療費が高額になる入院がちゃんと100%補償されてて、日帰り手術等も100%補償されてるので、大した額にならない普通の外来通院に関してはそんなに気にしなくて良いかなという個人的判断で一番安いプランを契約しました
タイ入国時に毎回保険考えるのめんどう(single tripの保険多いし)なのでタイで契約した
入院の場合チェンマイの主要病院の部屋代軒並み3000バーツ以下なので一番左で良いかなと
アリアンツアユタヤで28000B前後(30代)で1年契約可(20代ならもっと安い)
前もっと安くなかった?
※免責期間に注意 pic.twitter.com/icr2Ykfx4L
— あおい (@AoiNomad) May 20, 2022
加入すると保険証カードみたいなのが送られてくるので、病院に行った時に見せればキャッシュレス対応してもらえるみたいです
アリアンツアユタヤの医療保険で注意すべき点は免責期間です
上に載せた資料の下の方に書いてある通り、事故の場合は免責期間はないですが、病気の場合は30日間の免責期間があります
またキャッシュレスが使えるようになるには90日間の免責期間があります
病気の免責期間30日の間に病気になっても医療費が出ないので、その間は何らかの医療保険でカバーできてる状態を作った方が良いでしょう
以上のことをきちんと理解した上で契約するなら、長期タイ滞在の医療保険の選択としてはかなりアリなんじゃないかと思います(というか筆者自体が今現在契約してるので)
アリアンツアユタヤを日本語で案内してくれる窓口はピムラダーさんが有名みたいなので公開されている連絡先を載せておきます
保険の契約はメールとラインだけで簡単に完結するので、聞きたいことがある場合は尋ねてみると良いでしょう
Allianz Ayudhya
Facebook:https://www.facebook.com/Thaihoken
Line ID : pimmioisme
E-mail: pimladaaacp@gmail.com
Tel: 099-2566964(タイ)
タイ滞在用の海外旅行保険、医療保険のおすすめを簡単にまとめると
滞在が90日以内、或いは90日以上の滞在を予定しているけど90日に1回以上日本へ帰国する予定の全ての人→無料で海外旅行保険が自動付帯するエポスカード一択
帰国せず90日以上連続滞在予定で、費用が高くても良いから言葉の面でもサポートの面でも安心感が欲しい人→日本の海外旅行保険
帰国せず90日以上連続滞在予定で、日本語が通じなくても良いし、フランスへの保険金請求が多少面倒でも良いからとにかくコストを削減したい人→ACS Grobe Traveller
1年とか滞在予定で、日本語がある程度通じて欲しいけど、日本の海外旅行保険は高いからタイ現地の医療保険に加入したい人→アリアンツアユタヤ
以上!タイ移住、ロングステイ、旅行におすすめの医療保険、海外旅行保険でした!
年齢性別その他事情によってどの選択がベストかは変わってくると思うので、この記事を判断材料の一つにして貰えればと思います
タイ移住、ロングステイについては以下の記事も参考にしてください
また筆者が今住んでるチェンマイについては以下の記事も参考にしてください
それではまた!ぽっぷがんまい!
ps
最近よくバナナ食べる